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藍澤和孝建築設計事務所 Kazutaka Aizawa Architects

岬陽町の住宅
計画案
所在地 神奈川県三浦市
用途 住宅
延床面積 89.0㎡
写真 久保田憲
多趣味な夫婦2人は、生活の拠点になる土地を都内から海に近い三浦半島で探していた。
そんな折、2本の坂道に囲まれ、2つの地盤高さをもつこの敷地を見つけた。周辺と高低差があるため敷地に立つと空が広がり、三浦半島の自然を感じることができる。それがこの土地を選択した理由であり、敷地条件を生かした住宅が望まれた。
しかし、土砂災害区域にあるこの敷地はこれまで資材置き場として利用されてきて、敷地を囲む既存擁壁は安全上問題のあることが分かった。
そこで、建物は既存擁壁から安全上支障がない距離を確保し、地盤高さと敷地形状から導かれた建物は上下左右に折れ曲がる平屋とした。
平屋と既存擁壁との間には小さな外部空間が生まれ、既存擁壁と建物は正対することがないので建物のどこに居ても空の広がりを感じることができる。
上下左右の折れ曲がったワンルームは、居る場所により様々な自然の移り変わりも感じることができるだろう。
広々とした敷地に外部空間の余白を持たせることは、夫婦の新しい生活が埋めていく余白とも考えている。
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